職員へインタビュー!第二弾~理学療法士編~その1
前回から医療法人社団しただのリハビリテーションスタッフにインタビューを掲載しています。
今回はかもしか病院の理学療法士 脇本さんにお話を伺いました。
-----かもしか病院での理学療法士の具体的な仕事について教えてください。
急性期病院や回復期病院を退院された方がかもしか病院にはいらっしゃいます。
そういった方々の身体機能の維持を目的としてリハビリテーションを行っています。
寝たきり状態にならないように、下肢の拘縮が進行しないためのリハビリテーションを行っています。
寝たきりのご利用者には褥瘡(床ずれ)が発生しないようにクッションなどを用いたポジショニングや関節可動域訓練(関節の曲げ伸ばしの訓練)を行っています。
-----かもしか病院は急性期ではなく?
療養型病院です。例えば脳梗塞を発症したり、脚の骨を折ったとなるとまずは急性期の病院に入院します。
急性期の病院での治療やリハビリテーションをされたあと、長期的にリハビリテーションを実施するために回復期の病院に転院します。
回復期が終了すると、かもしか病院のような療養型の病院に来られます。
-----拘縮が続くとどうなるのですか。
下肢が拘縮してくるとベッドから起き上がったり、洋服が着られなくなったり、椅子に座っていることが出来なくなり、寝たきりになってしまいます。
そうすると循環障害が生じて血栓が出来てしまってそれが全身にまわると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高くなります。
-----少しでも体を動かす必要があるのですね。
そうですね。血栓による心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らすために作業療法士を含め理学療法士が関節可動域訓練を行っています。
-----理学療法には運動療法と物理療法の2種類があるそうですが。
運動療法は、リハビリテーション室にある平行棒につかまって筋力訓練や歩行訓練を行います。
物理療法は、低周波治療や電気刺激療法などで筋肉に電気刺激を与えて治療します。
-----理学療法士を志した理由は。
高校生のときに部活動のバスケで左膝のじん帯を切ってしまい、左脚がまったく動かなくなってしまったんです。
再びバスケをするにはじん帯をつなぐ手術とリハビリテーションをしないといけないと言われ、2~3週間入院したり、半年くらい通院しリハビリテーションをしたと思います。
そのときに理学療法士に出会ったことがきっかけです。「歩けない人が歩けるようになる」ことをお手伝いできる良い職業だなと感じました。
-----お仕事をする上心がけていることはありますか。
ご利用者の前では笑顔を絶やさないこと。
体調や気分の悪いご利用者の前でも笑顔で接するように心がけています。
もう一つは、リハビリテーションは理学療法士1人では行えないと思っていますので、看護師や介護士の方々と常に情報を交換、共有しながらリハビリテーションを行うことを心がけています。
次回に続きます。
写真:木村 記事:小澤