三条市家族介護支援事業「いっしょにいっぷく」開催
9/12、三条市家族介護支援事業を医療法人社団しただと社会福祉法人しただが合同で「いっしょにいっぷく」として開催しました。
テーマは「みんなで考える認知症」。
当日は地域の民生委員の方をはじめ、認知症について知りたいという方など約60名という大勢の方がご参加下さいました。
第一部は、かもしか病院の新飯田看護部長より、住み慣れた地域で自分らしく暮らすためのポイントをご紹介。
認知症には「周辺症状」と呼ばれる、徘徊や妄想、せん妄といった症状があります。
認知症の人を支える周りの人が「ボケて大変だ」と言うのは、主にこの周辺症状を指します。
当法人の施設の紹介を兼ねまして、認知症が疑われる場合には市役所だけではなく、病院や施設を上手に利用していただきたい旨をお話しました。
第二部は、かもしか病院の医師・精神保健指定医である中村秀美先生より
「精神科医から見た認知症と、高齢者に多い“こころの病”」についてお話していただきました。
●認知症の人が体験していること
・「どこ?誰?なぜ?」不可解なことの連続
・世界がぐらぐらする
・自分自身が壊れていくような感覚
・新しいことは記憶にないが、過去の思い出はよく覚えており安心できる
●認知症ケアの視点・接し方
・疾患や症状に目を奪われず、本人の人間性を見て接する
・その人の残された力や潜在力を大切にする(誰かの役に立つことが本人の励みになる)
・話すときは「笑顔で」「ゆっくり」「同じ目線で」
・生活環境をなるべく変えない
・本人の気持ちを落ち着かせるために優しく体に触れる
参加者からは
・わかりやすい説明でためになった
・一人で悩まず、まわりに相談にのってくれる人や理解してくれる人がいることが分かった
・高齢者の心の気持ちがわかった
・少しでも優しい気持ちをもって接することや、体に触れることが心を和らげるということだと感じた
・とても考えさせられた、なぐさめが足りなかった(介護経験のある方)
といった感想が寄せられました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
小澤