のんぴーりAXISさんによるPC出張解体
PCの買い替えや壊れた等の理由で不要になったPCの廃棄を考えたときに気になるのは、データを読み込んだり書き込んだりする記憶装置「HDD(ハードディスクドライブ)」の処理だと思います。
私たち医療法人で使用するPCにはご利用者の医療や介護に関する個人情報が満載なため、廃棄には注意を払わなければいけません。
一番簡単なのは専門業者に依頼して回収・廃棄してもらうことなのですが、「果たして本当にデータを消去してくれたのか?」という一抹の不安が残ります。
そこで当法人では数年前から「基板ネットワーク」に参加する障がい福祉サービス「のんぴーりAXIS」さんにお願いし、PCの出張解体に来て頂いています。
今年はPC27台、サーバー1台、ネットワークドライブ3台、などなど・・・。
1台1台解体して、HDDを物理的に破壊してくださいます。
こちらはのんぴーりAXISの利用者さんの牧野さん。
職員や他の利用者さんからは「まっきー」と呼ばれているそうです。
物凄い速さと集中力でドライバーなどを使ってディスクの表面にカリカリと傷をつけていきます。
傷をつけた上に、業者に依頼して溶解してもらうので、情報を読み取ることは不可能です。
パソコン用の電源ケーブルやUPS、モニターなども引き取ってくださいました。
ここまでしていただいて、私たちの費用負担はなんとありません。果たしてどのような仕組みになっているのでしょうか・・・。
例えばPCを解体すると緑色の基板が出てきます。
ここには価値の高い金・銀・パラジウムや希少金属であるレアメタルなどが多く使用されています。
つまりのんぴーりAXISさんの求めているものは、リサイクル価値が極めて高い金やレアメタル。
回収したPCからこれらをかき集め、都市鉱山リサイクルを行う製錬会社にて製錬、利益を得ているのだそう。
ものの1時間半で作業を終え、次の作業場へと向かわれました。
ちなみに県内某東証二部上場企業に出張解体に行った際は900台、某自治体は1500台を牧野さん・鈴木さんの2名で数日にわたり作業していたというので驚きです。
のんぴーりAXISの牧野さん、鈴木さん この度はありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!
10/28追記です。
のんぴーりAXISさんが参加していらっしゃる「基板ネットワーク」のブログに当施設でのPC出張解体の様子が掲載されました。
こちらもぜひご覧ください!
小澤