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2008年2月

2008年2月26日 (火)

雪の精(金平糖の夢)

雪は空からの精のお使いたち。

一粒ひとつぶが赤、青、黄、白、金、銀、いろんな色した金平糖

遠くから雲になってはるばると旅を重ねてたどりつく。

「僕が先に地上に降りていくよ」

「私はもうちょっと先まで飛んで行くわ」

「お〜い おいてかないで」

「私はあそこの小山に行ってくるわ」

わいわいがやがやと雪の精は雲の中から降りてきます。

「ほ〜ら うまく降りれたよ」

「私 半分溶けちゃった」

真冬の三日月が笑顔で皆を見ています。

晴れ渡った雪原には金平糖達があちこちと踊り回っています。

やがて朝が近くなり、雪原は降り積もった雪で静かになります。

春になり、山に降りた金平糖も、畑に降りた金平糖もみんなみんな

水になり、野原や小川を駆けて行きます。

そしていつか大海原にたどり着き、再会をはたします。

それぞれがたどってきた道中のお話をわいわいがやがやと

交わしながら、また来る冬を待ちながら、眠りにつきます。

皆がぐっすりと眠りについたとき、グラスの中に小さな手が現れ、

金平糖たちは子供にすくいとられてしまいました。

合掌 北澤 幹男

Photo

2008年2月19日 (火)

介護教室。

介護老人保健施設・・・
病院と家庭を結ぶ中間施設とか在宅復帰のための施設と呼ばれています。

実際は一人暮らしだったり家族が共働きで介護ができないとか高齢者世帯で介護力が低いなどなど社会的な問題もあり自宅に帰ることの出来ないご利用者が沢山いらっしゃいます。

私の施設でもそれは否定できないところでもあります。

本当に在宅復帰の条件が備わっていたとしてもご利用者はもちろんご家族が納得をしてお帰りいただかなければ厳しい状況に陥る危険もあるからです。

昨年の春、お一人のご利用者Bさんが在宅復帰の準備をしていた頃の話です。

当初から気候が良くなった頃に退所ということで、いざ具体的な打ち合わせをしましょうという段階になりました。

在宅のケアマネジャーさん、各サービス事業者さん、ご長男夫婦、施設担当スタッフそしてご本人を含めての話し合いです。

和気藹々とした中での情報交換が行われる中お一人だけがずっと下を向いて話を聞いていられました。

退所の日取りも決定し打ち合わせは終了・・・・

「お嫁さんの様子おかしかったですよね。いつもの面会に来てくださる表情と全然違ってましたよね。」

誰からとなく私達スタッフは言葉を発しました。

このまま帰って頂くわけにはいかない・・・

その後の面会においでになった時にお嫁さんと話をしてみました。

「もう、いいんです。帰ってくることは決まっていたのだし、私が面倒みるのも決まっていたんですから・・」

何が心配とか何に苛立っているとか心の整理もついていない様子でした。

「ご自宅へお帰りになる前にご夫婦でBさん個別の介護教室をしてみませんか?それから、もう一度退所を考えてみたらどうでしょう。」

Bさん担当職員が中心となって「在宅復帰のための介護教室」がはじまりました。

自宅を想定して畳部屋で、もちろんBさんも一緒です。

最初は照れもあったのでしょう。Bさんもそしてご長男もぎこちなさや何ともいえないきまりの悪さが感じられました。

何回か行ううちにBさんとお嫁さんの会話やお世話のしかたも自然とスムーズになり

この介護教室を楽しんでいるようにも見えてきました。

そしていよいよ退所の日が来ました。

「いつでも、介護がつらくなったら無理はしないでくださいね。私達も一緒にBさんのお世話をしますから・・」

職員の一人がそんな声をかけてくれました。

それから、Bさんは時々ショートステイを利用し私達に元気な顔を見せてくれています。

冬場は介護休みをと入所を予定していました。

入所のご案内をご自宅にすると、お嫁さんから

「なんだか、家で頑張れそうです。退所の時に皆さんが一生懸命になってくれた事と、いつでも皆さんが私の力になってくれるって思えるから。心配しないで頑張れます。」

こんな温かいお言葉をいただきました。

Bさんのお嫁さんから、私達スタッフが在宅復帰の難しさや諦めない強さをもらったような気がしました。

T.A

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2008年2月15日 (金)

しただグループ 職員大募集!!

~求人・職場説明会を三条地区・栃尾地区にて開催!!

●日時:2月16日(土)10:00~
  場所:三条市体育文化センター

●日時:2月17日(日)10:00~
  場所:道の駅とちお内 おりなす会議室

 (両日ともに、1時間程度で終了予定です)

平成20年度・21年度新卒者の方も大歓迎です。
年齢・経験不問です。未経験・ブランクのある方も
お気軽にご来場下さい。

◆募集職種
 看護師・准看護師・薬剤師・相談員
 介護職(資格をお持ちでない方もお気軽に!)

法人概要・職場説明会
求人内容説明
個別面談(ご質問・ご相談を個別に対応致します)


当日、資料として法人パンフレット・募集要項・求人票等をお渡しします。
ご来場できない場合は、資料請求も可能ですので、問い合わせ先まで
ご連絡下さい。

予約不要です。
皆さまのご来場をお待ちしております。

■お問い合わせ先
総務部(老健いっぷく内)
0256-41-3810 担当:鍋倉・飯塚
e-mail:info@shitada.jp
ホームページ http://www.shitada.jp

2008年2月12日 (火)

パンジーと熊ごろう先生

僕たちの高校の数学の先生、熊ごろう先生。もちろん代々伝わったあだ名です。いつもよれよれの服を着て、ふらふらと廊下をさまように歩いています。シベリアに連れて行かれて頭が狂ったんだとか、息子さんが早くに死んでからぼけたんだと僕たちは噂していました。

 確かに先生は数学の授業を担当していますが、教壇の上ではこっそりと赤本を見ながらの毎日で、黒板に書いてる数式がとうとうわけの判らないものになる事もしばしばあります。

 

そんな時、熊ごろう先生は決まって黒板に耳をあてて

「お〜うい、黒板よ〜 教えておくれ〜」と言い始めます。

 それでも数学が先にすすまないと、更に黒板に向かって

「どうして教えてくれないんだ」などと嘘泣きを始めます。

 僕たちは先生の演技の見事さにいつもだまされてしまい、数学は結局のところ、自分で勉強しなきゃならないんだなあと、変に納得させられてしまいます。

 教務室にいるのが嫌いで、いつも学校の回りの花壇ばかりいじってる熊ごろう先生。見かけも授業も、とても高校の先生とは見えず、よそのおじさんが勝手に学校の花の手入れをしている風にしか見えません。

 ある日、先生はパンジーの花壇に水やりをしていました。一心不乱にパンジーの一花一花に向かっている先生の真剣さが、僕らにはとても滑稽でした。

ついつい先生の背中に向かって僕は

「ボケの熊ごろう!」と声をかけてしまいましたが、先生は聞こえぬ振り。

そのうちに、聞こえていなかったはずの先生が、後ろを向いたまま

「おい 北澤 このパンジーはお前達なんだよ」

「パンジーの花は、人の顔に似てるだろう」

「そして ひとつひとつ みんな違う模様なんだよ」

「俺にとっては なあ〜 この パンジー達はお前達なんだよ」

「みんな ひとりひとり違うだろ」

「俺にとっては なあ〜 この パンジー達はお前達なんだよ」

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北澤 幹男

2008年2月 7日 (木)

ヒヤシンスの贈り物。

2月7日(木)午前10時30分頃・・・

三条市立大浦小学校の1年生8人・2年生10人のかわいい子供たちが
介護老人保健施設いっぷくにいる、おじいちゃん・おばあちゃんの所へ遊びに来てくれました。

「私たちが育てたヒヤシンスです。きれいなので見て下さい。」と、子供たちの人数分のヒヤシンスの鉢をいただき、その後楽しい歌や演奏などを聞かせてくれました。Img_09701

「リズムや指づかいに気をつけて練習してきました。」と言う♪
「にわとりポルカ」の、けん盤ハーモニカ演奏や
「面白い歌です。出来たら、手拍子をお願いします。」と紹介で始まった♪
「南の島のハメハメハ大王」の歌を披露していただき、
ご利用者は手拍子をしながら聞いたり、興奮して立って見られる方もいらっしゃいました。
一緒に聞いている職員も、指揮をしながら聞くといった大変和やかな時が流れました。

素敵な演奏・歌の披露の後は、ご利用者たちとのコミュニケーションタイムです。

児童:こんにちは。
ご利用者:いらっしゃい。また聞かせてね。
児童:うん。また来るよ。
ご利用者の中には、別れをおしんで小学生の手の甲に「キッス!」をされている方もいました。
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とは言え、一人で積極的に話をする子もいれば、テレている子もいたりと
十人十色とはまさにこの事です。
ご利用者も手を振ったり、握手をしたりと喜んでいらっしゃいました。

少し前までは、普通に家に居たおじいちゃん・おばあちゃんも核家族化が進む昨今、
おじいちゃん・おばあちゃんが居ないことも珍しくありません。
そんな今だからこそ、このような授業も大切だと思うのは私だけでしょうか?

楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。
お別れの前に児童全員とご利用者で記念撮影。(いち+いちは、にぃ~!)
記念撮影終了後は雪も止んで、太陽も顔を出し、南の島に負けないくらいの温かさに包まれました。Img_10231

M.K

2008年2月 6日 (水)

2月6日、ある風景・・・

私は、診療所送迎のお手伝いをしています。
ここ最近の天候は、雲がかかったり雪が降ったりでパッとせず・・・
今日は違う日になりそうです。

朝の出勤、送迎の段取りと時間が経つにつれ、
太陽が顔を出しはじめ日が照りだしました。
(一時ですけどね)
そのわずかな時間に、送迎ルートで撮影してみました。ご覧下さい。

昨夜降ったと思われる新雪が積もり、雪表面は気持ちよさそうです。
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粟ヶ岳の全貌。お久しぶりです。
この季節、雪が積もり山の凹凸がハッキリと見えています。
迫力満点です。
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そして、三条市の名勝「八木ヶ鼻」
ひょっこり雪の隙間から顔をのぞかせているようです。
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粟ヶ岳と五十嵐川のコラボ。いい風景ですね~ 私この写真に癒されます。
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粟ヶ岳。ここで問題です。
写真中に見える(中央)、桜色の建物は何でしょうか?
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正解は、「かもしか病院」です。
かもしか病院も大きな建物だな~と、見ていましたが
粟ヶ岳はもっと大きいですね(山と比べて申し訳ない・・・)

写真を撮るなんて、久しぶりでしたが楽しいものですね。カメラ小僧気分です。
日頃見ている風景も天候次第で、別の面を見せてくれます。
自然のすばらしさ・大きさを実感できました。何がいいって、まず空気がいいです!!

是非一度、冬季下田地区の自然を見に来てください。
五十嵐川のハクチョウが出迎えてくれますよ。
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※写真撮影時、車は止めましょう。

M.H

2008年2月 5日 (火)

相談事。

施設での勤務が長くなると職員からの悩みや愚痴など相談を受けることが

あります。

こんな私でも頼ってくれると思うととてもうれしく思います。

と同時に自分が新人だったころの事を思い出し、今おかれている自分の立場から

適切なアドバイスができただろうかと

振り返って考えることがあります。

Hさんと仲良くなろうとレクに誘ったり、話しかけたりするけど一方的に

ご自分の訴えばかりで私の話に耳を傾けてくれないんです。」

A君は認知症専門棟に配属になり半年くらいたった頃だと思います。

とても仕事熱心でいろんなご利用者にも人気がありました。

「どんな事を話しかけているの?」

「ご家族の事を聞いたり、ご利用者のお若い頃の話を聞いたり・・・」

まあまあ一般的な会話かなあ。

たしかに認知症のご利用者ですし多少は疎通が厳しいところもありますが会話は

可能な方なんです。

ふと私が新人の頃に受けた研修を思い出しました。

どんな方でもご利用者は人生の先輩、自分がその人の為に何かしてあげようなんて

生意気なことを考える前にご利用者から学ぶ姿勢を怠るな!!と

A君、最近落ち込んだ事や悩んでいることない?」

「えっ・・先輩職員からご利用者の対応で叱られました。」

Hさんにその事を相談してみたら。何か変わるかもしれないよ。」

私自身たいした根拠もなかったですが、子供の頃叱られると、おじいちゃんやおばあちゃんに話していた時と重なったのです。

「ダメモトでやってみます。」

それから何日かしてA君からうれしい報告がありました。

Hさんにこの前の事を話したんです。そしたら

叱られるのはあなたに見込みがあるってことよ。叱られたくらいで、すねてたら一人前にはなれないわよ。頑張りなさい。って熱く語られちゃいましたよ。

こっちは余計落ち込みましたけどね。」と言いながら報告してくれた彼には笑顔がのぞいていました。

しばらくして、Hさんのご長男が面会に来られた際にその話をしてみました。

うちのばあば(ご家族はそう呼んでいます)はよく子供達の悩みを聞いていましたからね。子供達にとってばあばは一番の相談相手でした。

A君のおかげでHさんを又一つ知ることができた一日でした。

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T.A    

2008年2月 4日 (月)

いっぷく食堂2月メニュ~!!

皆さん、こんにちは。いっぷく食堂家族会でございます。

 

 下田の八木ヶ鼻周辺は、きれいな雪景色となり、まるで水墨画の世界にいるようです。いっぷく食堂では身も心も温まる生クリームたっぷりのウィンナーコーヒーを用意して、皆様のご来店をお待ちしております。

 今月の新メニュー「カレーイタリアン」は、皆さんご存知・新潟地区限定の人気メニューです。有名店にも負けないような、お食事を提供致します。ご期待下さい。

先月のブログでもご紹介した遠藤和俊(通称・カズ)君が、今年からいっぷく食堂を“卒業”して隣接施設である介護老人保健施設いっぷく・デイケアつくしんぼにて、働いております。いっぷく食堂では、デイケア職員と連携をとりながら、彼の活動を今後もサポートしていきたいと考えております。

今月も、大勢の皆さんのお越しを今月も従業員一同、心よりお待ちしております。

いっぷく食堂家族会

いっぷく食堂従業員一同

いっぷく食堂店主

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