« 2019年8月 | メイン | 2019年10月 »

2019年9月

2019年9月25日 (水)

三条市家族介護支援事業「いっしょにいっぷく」開催

9/12、三条市家族介護支援事業を医療法人社団しただと社会福祉法人しただが合同で「いっしょにいっぷく」として開催しました。

201909123_page0001

テーマは「みんなで考える認知症」。

当日は地域の民生委員の方をはじめ、認知症について知りたいという方など約60名という大勢の方がご参加下さいました。

 

P1300281

第一部は、かもしか病院の新飯田看護部長より、住み慣れた地域で自分らしく暮らすためのポイントをご紹介。

認知症には「周辺症状」と呼ばれる、徘徊や妄想、せん妄といった症状があります。

認知症の人を支える周りの人が「ボケて大変だ」と言うのは、主にこの周辺症状を指します。

当法人の施設の紹介を兼ねまして、認知症が疑われる場合には市役所だけではなく、病院や施設を上手に利用していただきたい旨をお話しました。

 

P1300288

第二部は、かもしか病院の医師・精神保健指定医である中村秀美先生より

「精神科医から見た認知症と、高齢者に多い“こころの病”」についてお話していただきました。

 

P1300284

●認知症の人が体験していること

・「どこ?誰?なぜ?」不可解なことの連続

・世界がぐらぐらする

・自分自身が壊れていくような感覚

・新しいことは記憶にないが、過去の思い出はよく覚えており安心できる

 

●認知症ケアの視点・接し方

・疾患や症状に目を奪われず、本人の人間性を見て接する

・その人の残された力や潜在力を大切にする(誰かの役に立つことが本人の励みになる)

・話すときは「笑顔で」「ゆっくり」「同じ目線で」

・生活環境をなるべく変えない

・本人の気持ちを落ち着かせるために優しく体に触れる

 

参加者からは

・わかりやすい説明でためになった

・一人で悩まず、まわりに相談にのってくれる人や理解してくれる人がいることが分かった

・高齢者の心の気持ちがわかった

・少しでも優しい気持ちをもって接することや、体に触れることが心を和らげるということだと感じた

・とても考えさせられた、なぐさめが足りなかった(介護経験のある方)

といった感想が寄せられました。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

小澤



YouTube: 医療法人社団しただ/社会福祉法人しただ 企業紹介動画

2019年9月23日 (月)

かもしか病院、避難訓練。消防署の方がいなくても本気。

先日かもしか病院では避難訓練を行ないました。

今回は消防署の方がいない訓練でしたが、看護師長、総務部職員が見守るなか、みなさん本気で避難訓練に取り組みました。

 

P1280811

P1280813

P1280829

訓練の前に一連の流れと消火器のある場所などを確認。

防火扉の開閉も確認したのですが「硬くて開かない・・・!」と少々焦った様子。

何回も練習して本番に臨みます。

 

P1280840

ここは東棟談話スペース。ここにある電子レンジから発火したと想定し、訓練スタートです。

 

P1280847

P1280850

ダッシュ、ダッシュ、とにかくダッシュでご利用者に見立てたダミーを西棟に避難させます。

 

P1280880

P1280896

「今から向こうに移動しますね」「少しここで待っていて下さい」「すぐ戻ってくるからね」とご利用者を安心させる優しい声かけも聞こえてきます。

 

P1280957

P1280958

ご利用者全員の避難を確認し、防火扉を閉じて避難終了です。

終わるころには汗だく、階段を下りるときも無言・・・。

 

P1280807

最後の講評では参加した職員からいくつか反省点が挙げられました。

・もう少し声出しができればよかった

・実際のご利用者はベッドの上にいるから、避難にもっと時間がかかると思う

 

避難訓練、おつかれさまでした。

小澤



YouTube: 医療法人社団しただ/社会福祉法人しただ 企業紹介動画

2019年9月20日 (金)

デイケアサービスご卒業おめでとうございます:老健いっぷく

このほど、介護老人保健施設いっぷくデイケアサービスをご卒業されるご利用者の

「いっぷく卒業セレモニー」が行われました。

そのレポートと写真が届いています。


Img_0889

隣町、M市在住のK様。

もともと一人暮らしをされていましたが、今回大病をされ入院・手術を経て、自宅での生活に不安があるため、下田地域に嫁がれた長女様宅で療養をされることになりました。

 

あくまでもK様の希望はまた自宅で暮らすこと。

自宅での生活を再開するための関りを中心にサービスを提供させていただきました。

当初は同じ利用日のご利用者と話すことはなく、入浴、リハビリテーションなどメニューをこなすとベットに横になって過ごされていました。

回を重ねるごとに気の合う利用者さんもでき、レクリエーションや作業活動にも積極的に参加され笑顔も見られるようになりました。

 

Img_0884

Img_0885

そして2カ月の利用後、晴れてご自宅に帰ることが決まりました。

デイケアサービスの利用の最終日、私たちはサプライズで卒業式をさせていただきました。

同じ利用日のご利用者からもたくさんのお言葉をいただいていました。

「まさか、こんなことまでしていただけるなんて。もう通えなくなるのもちょっと寂しいわね。」

と声をつまらせ涙を浮かべられていたのが印象的でした。

 

Img_0888

今後は地元の介護サービスを利用しながら一人暮らしをされるとのことです。

どうかお元気で過ごし下さい。


 

文章・写真:味田



YouTube: 医療法人社団しただ/社会福祉法人しただ 企業紹介動画

2019年9月11日 (水)

2年目フォローアップ研修を行いました

日々取材をしていると感じることがあります。それは・・・。

「この法人、研修めっちゃ多いな」ということです。

私は転職してこの法人に入ったのですが、研修制度が充実していて大変驚きました。

この法人では定期的にフォローアップ研修があったり、各事業所では専門的な研修も行われています。人材を育てるのに一生懸命な職場だと感じています。

(ちなみに前職でも年に数回研修はありましたが、新人・ベテラン・職種関係なく集められて難しい話を何時間も聞く、という受け身な研修(もはや苦行)ばかりでした・・・。)

 


話が逸れました。。。

 

8/22に入職2年目を迎えた職員を対象にフォローアップ研修を行いました。

 

研修テーマは「考える力、コミュニケーションスキルを磨こう!」

研修目標は「自分の意見を的確に相手に伝えることができる・相手の意見(考え)を聞いて柔軟に考え議論ができる」。

講師はかもしか病院の新飯田看護部長です。

 

P1280251

まず、5人の人物が登場するある物語を読み、最も好感が持てる人物を1、最も好感が持てない人物を5として各人が順位とその理由をつけました。

その後グループ内で発表し、話し合いを経て、最終的にはグループとしての順位と理由付けを行いました。

 

P1280261

自分と同じような順位付けをしているものの理由が少し違う人、

全く逆の順位付けをしている人など班員の様々な考え方を知れて面白い研修でした。

話し合いでも、「〇〇さんの意見を聞いて、確かにそう思う」「この登場人物はこう言ったけど、もし自分の上司や同僚が同じことを言ったらどう思う?順位が変わるかもよ」と意見を肯定するなどよい雰囲気の中で話し合いをすることができたと思います。

 

今回の研修では、人の数だけ考え方や価値観があるということを再認識しました。

常に柔軟な考え方でいるためには自分の考え方に固執していてはいけないと思います。

周りの人の意見をきちんと聞いて、「色々な考え方をしてみる」ことを心がけていこうと思います。

小澤


医療法人社団しただ リクルートサイト

Banner01

2019年9月 4日 (水)

下田中学校の2年生、かもしか病院で職場体験②

三条市立下田中学校2年生のかもしか病院職場体験、前回の続きです。

P1270894
診療放射線課では放射線技師と一緒にMRI画像やCT画像を見ました。
骨折した肩の画像や脳の血管が詰まった画像を見て
「ドラマでよく見るやつだ」と生徒さん、興味津々です。

P1270902
かもしか病院のご利用者が実際に召し上がっている栄養食品や食事を食べてみました。
栄養食品にはバナナ味、ヨーグルト味など様々なテイストがあり
「どれもおいしい!」と喜ばれました。

P1270915
「きざみ食」や「ムース食」といって食べ物を噛む力や飲み込む力が弱い方にお出しする食事を食べてみると…。
「見た目は変わってるけどおいしい」
「パン粥はデザートみたい、ほんのり甘くておいしい」
とパクパク、箸がとまりません!3人でほぼ完食してしまうほどでした。

P1270940
午後は医療相談員の役割について学びました。
なんと相談員4名が劇を始めたではありませんか・・・。
家族と相談員、医師のやりとりから、相談員の役割を考えます。

P1270941

4名ともかもしか病院の相談員です。

今年はなんと衣装まで用意していました。リアリティがありすぎます。。。
おばあちゃん役の横田相談員の下田弁もヒートアップ!生徒さん大うけです。
廊下にはいつの間にか劇の噂を聞きつけた職員のギャラリーも出来ていました。

P1270973
最後に調剤室で薬剤師の仕事を覗いてみました。
薬がたくさん入った棚を何度もキョロキョロ。たしかに馴染みがない光景かもしれません。
仕事の体験の一部として薬を個包装してくれる機械を実際に使ってみました。

「将来は看護師になりたい」「人を助ける仕事に就きたい」と来られた下田中学校の3名。
将来、進路を考える際のヒントや助けになれば幸いです。

小澤


医療法人社団しただ リクルートサイト

Banner01

2019年9月 3日 (火)

下田中学校の2年生、かもしか病院で職場体験①

三条市立下田中学校の2年生3名が2日間にわたり、かもしか病院で職場体験です。
昨年も取材させていただきましたが、年々パワーアップしているような感じがしてならない、かもしか病院の職場体験。

今年もとても充実した内容となりました。

P1270747

P1270753
初日はかもしか病院で実際に使用している車いすやストレッチャーに乗ってみました。
車いすの乗っている人に不安感を与えない操作方法を学びました。

P1270782

P1270772
お互いの血圧を測定したり、かもしか病院の看護師が使っているステート(聴診器)を借りて自分の心臓の音を聴いてみました。
「あれ?聞こえない」
「逆じゃない?こっちがこうだよ」

2日目は各部署の役割や仕事内容について学びました。

最初に踏み入れたのは総務部。

P1270792

P1270817

総務部の仕事内容をお話しても中学生にはイメージが湧きにくいだろうということで
実際に広報業務の一部を体験していただきました。

P1270884
生徒さんには一瞬だけ当法人のTwitter担当者になっていただきました。
こちらが予め用意しておいてツイートに、生徒さんセレクトで絵文字を選んで頂いたのですが・・・

P1270841

「この絵文字いいんじゃない?」
「えー。普通過ぎる」
「じゃあこれは?」
と「ああでもないこうでもない」となりながらも、楽しくやっていただいて私も嬉しくなりました。将来有望な広報担当になりそうだなぁ…。

Photo

ちなみにこのような感じになりました。絵文字から若さがこぼれています!

当該ツイートはこちら

この後は診療放射線課や薬剤課などにお邪魔しました。
かもしか病院の職場体験、続きは後日です。

小澤



YouTube: 医療法人社団しただ/社会福祉法人しただ 企業紹介動画