かもしか病院、病棟職員向け「嘔吐物処理研修」を行いました
かもしか病院では10月に病棟職員以外を対象に嘔吐物処理研修を行いました。
前回は職員がノロウイルスにより嘔吐した場合を想定しての研修でしたが、今回はご利用者がユニットで嘔吐した場合を想定しての研修です。
ノロウイルスは15~48時間の潜伏期間を経て激しい下痢や嘔吐などを引き起こします。その感染力は非常に高く、感染を拡大させないためには一次対応が重要になります。
他のご利用者がいる場合は吐物や嘔吐したご利用者に触れないよう、その場から2~3m離します。その後嘔吐したご利用者や他のご利用者も居室へ移動させます。
他の職員に次亜塩素酸ナトリウムのピューラックスやバケツなどが入った嘔吐物処理セットや、マスクやガウンなどが入った感染対策セットを持ってくるよう頼みます。
嘔吐物を処理する職員は嘔吐物処理セットに入っている防護具を着用します。
自身が感染しないよう、頭の先から足先までしっかり防護具で覆います。
嘔吐物にピューラックスの原液を振りかけますが、嘔吐物の水分が多い場合、必要に応じて吐しゃ物凝固剤も使います。
ウイルスを塗り広げることのないよう、外から内に集めるように拭くことが重要です。
再度薄めたピューラックスで拭き、最後に水拭きをします。
防護具を外す際は汚染面が内側になるように降りたたたみ、袋に入れ密閉して捨てます。
最後に研修の様子を見ていた介護士長から補足説明がされました。
参加した職員は「この場合はどうするべきか?」と積極的に質問していました。
10月の研修、今回の病棟職員向けの研修でノロウイルスは初期対応が大変重要であることを学びました。
万が一ノロウイルスが発生した場合、他の職員や部署、病棟に拡散させないためにも日頃からマニュアルを読み返すことなどが大切だと思いました。
小澤
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