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2006年10月

2006年10月18日 (水)

しただ伝承コンサート

来る10月27(金)28(土)に「新潟福祉芸塾座」の主催による「越後瞽女唄、子守唄しただ伝承コンサート」が開かれます。会場は27日(金)14時、28日(土)10時、当法人、特別養護老人ホームいっぷく「地域交流スペース」、28日15時は漢学の里 諸橋轍次記念館です。入場は無料です。

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今回、越後瞽女の故小林ハル氏最後の内弟子である、萱森直子さんより越後瞽女唄を伝承して頂きます(故小林ハル氏8才での初旅が私たちの法人がある下田でありました。また2部では下田森町地区で採譜された子守唄「守っ子」を山口巌さんより伝承して頂きます。

皆様お時間がありましたら是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか?(特別養護老人ホームいっぷくでの開催は当施設(いっぷく・かもしか病院等)ご利用者とご一緒に鑑賞頂きます)

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2006年10月10日 (火)

ゆきくんの一人暮らし

何度かブログにも登場している、いっぷく食堂の梅田行洋くん、通称「ゆきくん」が、10月から憧れの一人暮らしを始めました。社会福祉法人しただ職員寮「まーぶる」での一人暮らしは、それはそれは快適のようで・・・。

_001_3 私:「ゆきくん、昨日の夕飯は何を食べたの?」

ゆきくん:「ヘルパーさんがカレーライスを作ってくれた。朝ごはんは自分でパンを食べてきたよ。」

私:「夜は何してるの?」

ゆきくん:「大好きな野球を見て、9時くらいに寝る」

最新の薄型テレビでメジャーリーグ観戦。テレビの周りには、大好きな車の模型を置き、 人気者のゆきくんは夜になると、ビールを持った突然の来客がよく部屋を訪れます。_005_1

私:「ゆきくん、寂しくないの?」

ゆきくん:「全然寂しくないよ。」

それは、強がっている様子もなく元気に答えてくれました。

障がいを持った人でも、①日中の活動の場②夜生活する場③余暇活動の場があれば、一人でも立派に生活していけるのです。ゆきくん、そしてご家族は夢から実現に向け、一歩づつ歩み始めました。_025

これからも、ゆきくんの一人暮らしの奮闘ぶりをブログで紹介したいと思います。

いっぷく食堂店主

2006年10月 6日 (金)

しただの散歩落書帳 その7 ヤギさんの秋

とても暑かった夏がいつの間にか遠のき、少しずつススキがあちこちで存在感を
示すようになり、気がつくと真っ赤な夕焼けに見とれている自分がいます。
谷間(たにあい)のようなここの地形で、西の彼方にお日様が焼け落ちていく様子は、
どこか寂しくもあり、わくわくもさせられます。

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そして、とうとうヤギさんの顔が膨らみ始めました。冬が近づくにつれて、ある日ヤギさんは顔が膨らみ、体の毛も少し立ち加減にかわります。冬への準備が始まったのです。季節に逆らわず、夏には夏の顔、冬には冬顔のヤギさんです。カレンダーを持たないヤギさんは、季節の流れに逆らわず、乗り遅れず、その時節の装いとなります。ヤギさんの秋が到来したようです。
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ヤギさんの目は哲学者の目、はるか遠くをじっと見つめて、色んな事を黙ってじっと考えています。
横一直線の瞳は、深い思いに満たされています。冬の寒さを耐え、夏の暑さにうだりながらも、黙って遠くをじっと見ています。
ふと気づくと、遠くを見る事も無くなった自分。ただ景色としての周りを、
ぼおーっと見ているだけの自分でした。
北澤幹男