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2006年9月

2006年9月22日 (金)

しただの散歩落書帳 その6 お月屋さん

「もしもしかもしか診療所でしょうか?」
夜分に突然の電話
「はいかもしか診療所ですが どうされましたか?」
「いえいえ、昨日お月様をひとつ注文されましたよね」
「はい たしかにお月様をひとつ、それもまあるいまあるい満月をひとつ注文しましたが」
「お客さんのご注文は確かにまあるい満月という事なんですがね〜」
やけに元気のいい声である
「何か不都合でも有りましたか?」
「それがですね、今はもう満月をちと過ぎて、欠け始めていてまあるい満月という訳にはいかないんですよ」
「え〜 欠けた月ですか それじゃあ 困るなあ」
「そうですよね ご注文はまあるい満月ですものね」
段々、声はしおらしくなってきた
「欠けた月ではご不満のようですから、水星と金星を一個ずつ、おまけとしてお付けしますが、如何ですか?」
「え〜水星と金星を付けて貰ってもね〜、だって欠けた月では、ウサギさんが
可哀想だしね〜」
「そうですね 欠けた月にウサギさんは似合わないですよね」
「また、次の満月の前にでも注文を出しましょうか」
「いや〜 そうしていただくととても助かります」
「じゃあ 宜しくお願いしますね」
「はあい まいど」
ふと目が覚めて、夜の庭に出てみると。冷えた空気の中で、素晴らしい満月の空でした。
Fullmoon1_1  北澤幹男

2006年9月21日 (木)

下田は稲刈りの季節です

              1_4    9/18、下田の鹿峠(かとうげと読みます)地区の一部でコシヒカリの収穫が行われました。法人職員のIさんの実家は農家で、こしいぶきという品種とコシヒカリを栽培しています。今ではすっかり水が抜けた田んぼですが、水が貼っている時には、Iさんは水田で平泳ぎするのが何よりも楽しみだそうです(実話です)。 ここ何日か新潟県は雨が続き、また稲刈りは稲に朝露がつくと、稲刈り機の中でトラブルが起き易いので、通常お昼近くから行うのですが、当日は台風の影響でフェーン現象が発生し、朝から乾燥した風が吹きつけ早朝6時からの稲刈りが可能となりました。

ここで下田のお米について。下田の上流には民家がほとんどありません。ということは山からの清流がそのまま水田に流れ込みます。また一年を通じて1日の寒暖の差がはっきりしており、夏の昼間は気温が高い日が続きます。そして稲作に適した有機質の土壌。どこかに条件が似ていますね。そうです。あのブランド米を生産する新潟「魚沼」です。下田のお米の生産量がそもそも少ないので全国的な知名度は全くありませんが、地元では知る人ぞ知る「名米」なのです。Photo_79

さて稲刈りですが、ご存知の通り、今ではほとんど機械化され、稲刈り機が刈り取れない水田の四隅は手で刈り取りますがそのほかの行程は機械を使います。そして3番目の写真のように風雨で倒れた稲もその状態にもよりますが機械で刈り取ることができます。

Photo_80 Photo_81 Photo_83 このようにがんがん刈り取りは進みます。ただ、倒れている稲を踏まないように注意しながらの作業です。

Photo_84最近の機械は刈り取り後そのまま脱穀を行うことができます。その後乾燥機に送られますが、ここで早急に乾燥させてしまうと風味が損なわれてしまいますので、12時間以上かけてゆっくり乾燥させます。1_5

こうして稲刈りの一連の作業が終了する訳ですが、いくら機械化されたといえ、最終的には人の手が必要であり、重労働には変わりありません。本当にお疲れ様です。

1_6 稲刈りが終わると、下田はそろそろ紅葉の季節に入ります。

T.K

2006年9月20日 (水)

いっぷく祭り in 敬老の日

私たちの法人では毎年敬老の日に「いっぷく祭り」というものを開催しています。ボランティアの方々や職員がステージ上で様々な出し物を行い、ご利用者に楽しんで頂こう、というイベントです。2_3

1_8 さらに、ご利用者ご家族、そして地 域の方々にも楽しんで頂こうと考え、無料の模擬店を出店しました(無料ですよ!無料!)今年の模擬店の内容はフランクフルト、中華粥、かき氷、チョコバナナ、たこ焼き、各種飲み物です。

Photo_59 また今年はこのブログでもたびたび登場してる「いっぷく食堂」も出店し、らーめんを販売しました(ここのみ200円です)。お、遠藤君、梅田君のお二人、フェーン現象の風のなか頑張っておられます。

3 会場の雰囲気も朝から盛り上がっています。この方々は一体何の出し物をするのでしょうか?一抹の不安が残ります・・・Photo_61 Photo_62 Photo_63

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お祭りの出し物は朝10時過ぎから始まりました。最初に登場いただいたのは「北鼓隊」の方々による勇壮な太鼓の演奏です。「北鼓隊」は各施設で慰問活動等行っている和太鼓サークルです。

激しい太鼓の演奏が会場内を包み込みます。施設内に入所している限り聞きなれない大きな音に皆さん興奮気味です。診療所のアイドル犬ポポはどこかへ去っていきました・・・

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Photo_78 次の演目は法人職員Sさんも所属しているフラメンコのサークル「旬な女たち」によるフラメンコです。

1_2 まさに「旬な女達」ですね。何が旬かはここでは言及しませんし、つっこみもご遠慮願います。2_5 先般の収穫祭の時には、珍妙な乱入者が踊りを乱しておりましたが、今回はそんなこともなく、素晴らしい本格的なフラメンコを披露していただきました。ここまで本格的なフラメンコはなかなか見ることもできないでしょう。ご利用者や地域の方々からも拍手喝采です。

そして三条市本盛寺三盛万灯会の方々によるお囃子です。祭囃子にのって纏を振ります。この行事は本場は東京池上で日蓮聖人の入滅を偲び700年前よりお会式という万灯行列が行われていました。2_6 Photo_67

それが江戸時代に町火消しが纏を振り、江戸庶民の祭り好きと相まってお囃子のリズムに乗って勇壮に纏を振って練り歩く行列ができたそうです。お囃子の大きな音のリズムにのって纏を振る姿は迫力満点です。

さて次なる演目はかもしか病院職員による「山小舎の灯」の歌と踊りです。「山小舎の灯」というとこの曲は昭和22年にNHKのラジオ歌謡として発表されました。ということは、ご利用者の方々の青春の真っ只中ですね。Photo_68 Photo_69

この衣装、何をイメージしているのか、現段階でも把握できていません(笑)。何をイメージしたのかわかった時点で早急に更新します。そして「山小舎の灯」、皆様の青春時代の代表曲ということと、その軽快なリズムとがあいまって、ご利用者の方々から手拍子が起き、大盛り上がりです。

次が老健いっぷく職員による「ヤングマン」です。Photo_70

Photo_71 熱唱ですね!後ろのチアリーダーもどきは決して拡大しないようお願いします。Photo_72 なぜなら「彼」だからです。すね毛がアップになるだけでしょう。

このような演目が続いている間にも、かもしか病院では、職員による健康相談会が開かれていました。

Photo_73Photo_74 健康とは健康なうちに手を打っとくのが一番ですからね。普段このような機会があまりない方々から、健康マニアまで様々な方が訪れていました。

ステージに戻ると最期のおおとり、特別養護老人ホームいっぷくの職員で行う「ミュージカル麦畑・2006」が始まりました。

1_3 2_7 麦畑で交わされる男女の愛の誓いを歌ったデュエットソングをミュージカルに仕立てたものです。大胆な振り付け、とっくに成人を迎えた職員のわけのわからない衣装、会場は騒然です。

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赤白帽をかぶった彼はどこかで見たことがあると思ったら、出番前からこの格好で音響係をしていました。自分でもこのいでたちが気に入ったのでしょうか・・・

この演目が終わり、お祭りも最後の理事長挨拶となりました。

Photo_76 手元にご注目下さい。かなり飲んでいらっしゃる様子です。その挨拶の内容ですが端的に要約しますと・・「私が来年まで生きていられるように、皆様ご声援お願いします!!」とのことです。最後にはなぜか「えい、えい、おー!」の掛声で挨拶が終わりました。

Photo_77 来年もし皆様お時間ありましたら、いっぷく祭り、是非いらしてください。お待ち申し上げております。

T.K

2006年9月12日 (火)

しただの散歩落書帳 その5 赤い秋

しただのあちこちを散歩していると、季節の移り変わりが、色と空気のにおいと風の肌触りで教えられます。

山々は紅葉の錦を着飾る前に、一瞬ですが最後の緑に映え、移ろう季節を送ってくれます。そしていよいよ真っ赤な季節がやってきます。

道ばたにはひっそりと、ほおずきが赤い袋をふくらませ、子供の頃の甘い記憶を呼び起こしてくれます。

Clip_image002_5

  

また、南蛮も自分こそが秋の赤の代表よと言って、誇ら しげに胸を張ります。

                   Clip_image002_8             

たしか、お経の一説に、

青色青光 (青い色から青い光が)
赤色赤光 (赤い色から赤い光が)
白色白光 (白い色から白い光が)                                 黄色黄光 (黄色い色から黄色い光)

いろんな色に囲まれながら、私自身がこの風景の中で、ちっぽけでいいから光っていたいなあと思いました。

北澤幹男

2006年9月11日 (月)

いっぷく食堂に燕三条エフエムがやってきた!

2_2 9/9に三条市、燕市エリアをカバーする「燕三条エフエム放送」の方々がいっぷく食堂に取材にいらっしゃいました。左側が桑原さん、右側が長谷川さんです。今回は主に長谷川さんがインタビューをされました。

9日のいっぷく食堂のメニューは「熱々のみそゴマだれのつけ麺」です。早速長谷川さんがお客様にインタビューです。

Photo_47Photo_48 このお客様、実は職員のS君です。別にやらせでもなんでもないのですがたまたま美味しそうに麺をすすっていたのが長谷川さんの目に留まったのでしょう。すらすらとインタビューに答えています。いきなり話を振られたのになかなかのものです。

次に同じ席に座っていたやはり職員のO君にインタビュー。Photo_51 あれ、この方、妙に緊張していますね。長谷川さんの「どちらから来られたのですか?」という質問に「さ、さ、三条です!」それはそうでしょ。

そして今度はインタビュアーの長谷川さん自らつけ麺を食べながら実況レポートです。Photo_52

さすがプロです。つけ麺の魅力を余すことなく、食べながらのレポート。これもある意味職人技でしょう。

Photo_53そして次にこのいっぷく食堂を管理されている小野さんのインタビューです。いやいや、語っています。物凄く語っています。

それをここで働いている遠藤君が言い放ちました。「長いよ!こういうのは3分以内で済ませなきゃダメなんだよ!」

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そしていよいよこの食堂の主役でもある梅田君と遠藤君のインタビューが迫ってきました。

Photo_55

梅田君緊張しているのでしょうか?椅子の上でスクワットをはじめました。

なかなかこのようなインタビューは台本が無いだけ、何を聞かれるかわからないので受けるほうは難しいのですが・・・

遠藤君は? リラックスしてますね!さすが小野さPhoto_56んにダメだしするだけのことはあります。いよいよ2人にインタビュー。Photo_57 Photo_58 インタビューの内容は放送を聴いていただくことにして、2人とも落ち着いた受け答えで周りをうならせました(一部周りがひっくりかえりそうになった答えもありましたが・・)

無事にインタビューが終わり、ほっとしたT.Kでした。いちばんどきどきしたのはやはり小野さんのインタビューの長さでしょうか?

放送は9月13日午後三時半の街角diaryで放送されます。燕三条エフエムのお二人本当にありがとうございました。皆さんも機会があればいっぷく食堂、お立ち寄りください。

T.K

2006年9月 5日 (火)

しただ散歩落書帳 その4 秋の雲に

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雲が流れていくのではない

流されているのは私自身なのだ

北澤幹男

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