「のんぴーりAXIS」さんによるPCの出張解体
5/27、かもしか病院にて、「日本基板ネットワーク」の「のんぴーりAXIS」さんにパソコンの出張解体作業を行なっていただきました。
「日本基板ネットワーク」は、全国各地の障がい者就労支援施設が加盟し、活動しているもので、使用済みPCの解体や分別、回収などを行っています。
PCにはHDDと呼ばれる記憶媒体が搭載されており、様々なデータや個人情報が満載です。「のんぴーりAXIS」さんは、そのHDDを「目の前で物理的に破壊」することでデータを安全に消去してくれます。
当法人でも過去に何度もお世話になっており、今回も廃棄PCのデータ消去と回収をお願いしました。
過去の記事はコチラ→【2019年】【2018年】
今回お願いしたのはPC本体が25台、HDD単体が28台、その他にモニターやプリンター、キーボードといった周辺機器など。
メーカーの異なるPCと計50台ほどのHDD。大変な作業になりそうですが・・・?
PCをちらっと確認すると、作業を二人で分担して開始。
次々とPCが分解され、あっという間に取り外されたHDDが積まれていきます。
取り外したHDDはヤスリやドライバーで傷を付けて破壊します。
これらはその後、さらに融解させることで完全にデータが消去されます。
わずか40分ほどで解体作業が終了し、破壊されたHDDがずらっと並びました。
圧倒的な手際の良さにPC改修担当の私は脱帽です。
回収されたPC等はこの後さらに細かく分解、分別。緑色の基板と呼ばれる部品から、金や銀、パラジウムなどのレアメタルがリサイクルされ、新たな資源となります。
このような工業製品から資源を取り出すリサイクルは「都市鉱山」と呼ばれ、環境負荷を減らします。
最近では、東京オリンピック・パラリンピックのメダルを都市鉱山から作った、ということで話題にもなりました。
電子廃棄品が就労支援、そして環境負荷の軽減へと繋がっている。とてもすばらしい取り組みだと私は感じさせられました。
「のんぴーりAXIS」さん、この度はありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします!
桑原