PC出張解体 「障がい福祉サービス事業所 のんぴーりAXIS」
医療法人社団しただでは現在、約130台のPCが各事業所で使われています。そこには医療・介護に関するご利用者の個人情報がたくさん入っています。ですので廃棄の際には情報流出を防ぐためにHDDに残されたデータを消去しなければなりません。
一番有効なのは、自分の手でHDDを分解し傷をつけること。業者に委託すれば引き受けてくれますが、作業は会社に持ち帰って行うわけです。私たちにしてみれば「本当にデータは消えているの?」という不安が残ります。
私たちの目の前で、しかも無料でHDDを分解しデータを読み込めないようにしてくれる団体があります。
当法人には過去に3回来ていただいています。
今回来ていただいたのは新潟県基板ネットワークに参加する、障がい福祉サービス事業所「のんぴーりAXIS」さんです。
PCが50台、小型のサーバー等8台。
HDDを取り出し、ねじを外して分解。シールの下にネジが隠れているものも。
「AppleみたいなかっこいいPCって分解が面倒なんですよ。」と言っていました。
ねじを外してパッっとHDDを取り出せる仕組みにはなっていないようです。
ちなみにメーカーや機種によっても取り出し方が違うようで、それも面倒だと言っていました。
記録面となる磁気ディスクに傷をつけていきます。ここまでめちゃめちゃに傷がつけば読み込みはほぼ不可能だそうです。
しかもその後は溶解するのでデータは完全に読み込めなくなります。
分解後は…
写真のように基板にびっしり付いた金などの貴金属、プラスチックなどに分別されリサイクルに回され、その対価を利益としているそうです。だから無料でやって頂けるのですね、納得!
「新潟県基板ネットワーク」さんの取り組みは私たちにとっていい事ずくめで、実はそれが障がいを持つ方の就労支援になっている。意識をしなくても福祉を支える、それが本当のノーマライゼーション※なのではないかと思います。
※障がい者や高齢者がほかの人々と等しく生きる社会・福祉環境の整備,実現を目指す考え方。
のんぴーりAXISさん、このたびは本当にありがとうございました。
小澤
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