身体拘束廃止研修を行いました:いっぷく2番館
介護老人保健施設いっぷく2番館の職員を対象に、身体拘束廃止委員会による研修が行われました。講師は介護主任の安井さん、相談員の佐藤さんです。
身体拘束とは、身体の行動を制限する行為のことをいいます。
例えば、自分で降りられないようにベッドを柵で囲む、手や指の機能を制限するためにミトン(鍋掴みのようなもの)を使用するなどです。
今回の研修では4点柵固定の解除に繋がる対応法をケアの工夫、福祉機器の活用の2つの観点から学びました。
そもそもなぜ4点柵固定がいけないのか?
・ご利用者に閉じ込められているという閉塞感や不安を与え、混乱の原因になるため。
・柵を無理に乗り越えようとして、かえって転落を誘発させる恐れがあるため。
・制度で禁止と定められているため。
ご利用者がベッドから降りようとする原因とケアの工夫を探ることが大切で、例として
・トイレに行きたい
→排泄のパターンを把握し、時間を決めてトイレ誘導を行う。
・退屈、寂しい
→他のご利用者や職員と関わる機会を増やす、行事へ参加していただく。
が挙げられました。また、
・コールマット(ベッドから立ち上がる・歩くなどの際にマットを踏むと報知する)
・低床ベッドと衝撃緩衝マット(落下時の衝撃を緩和できる)
といったケアの工夫以外にも福祉機器の活用方法も挙げられました。
研修に参加した職員からは
・4点柵固定を行うことでどのような影響が起こるのかを理解できた。
・センサーマットの種類を変えたり、低床ベッドや衝撃緩衝マットを使用したりと4点柵固定を行わない方法を他の職員と相談しながら考えていきたい
といった感想が寄せられました。
小澤
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