口腔ケア研修を行いました:いっぷく2番館
介護老人保健施設いっぷく2番館で毎月行われている研修。
3月は口腔ケア研修。講師はいっぷく2番館の言語聴覚士、小林さんです。
効果が見えにくく忙しいなか毎日続けるのが大変な口腔ケア(口腔ケア:お口の中を清潔にし、お口の中だけでなく体全体の健康を保つケアのこと)。
しかし毎日の口腔ケアは明確に効果があって大切です。
また高齢者の口腔ケアは通常の歯磨きと違って難しいですが、介護や看護、言語聴覚士といった多職種で協力する必要があります。
高齢者のお口の特徴を挙げたうえで、口腔ケアの基本的な流れと注意点を学びました。
また「実際に現場で困った事例と歯科対応例」として以下が挙げられました。
Q:唇の乾燥と痂皮(俗にいうかさぶた)の付着が多く、出血しやすくて困ります。
A:ワセリンを塗ることで改善されます。(ワセリンの成分は口に入っても問題なしとされている)
Q:拒否や抵抗が強く職員が受傷したり唾をかけられます。
A:無理な口腔ケアは職員・ご利用者の双方に負担がかかります。月に1回3人体制で専門的な口腔ケアと口腔内の確認を行うことで状態維持が図られることもあります。
近年の研究結果で、口腔ケアを行わないとインフルエンザに感染しやすくなり、感染した場合はインフルエンザ治療薬が効きにくくなる可能性もあるようです。口腔ケアで雑菌も減らすことができ、いいことずくめですね!
参加した職員からは「口腔ケアによってインフルエンザや肺炎等の予防につながるという話があり、より口腔ケアの重要性を感じた。」といった感想が寄せられました。
小澤
医療法人社団しただ リクルートサイト
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