縁竹縄さんインタビュー
縁竹縄さん 本名高橋正芳さん。当法人の施設に何度もお越し頂き、その歌声で施設ご利用者を魅了しております。(実のお兄様は以前当法人の総務部に勤務されていたことがあります。)その縁竹縄さんのインタビューです。
浅草芸人として活動されておりました。昭和の喜劇王「エノケン」こと榎本健一をこよなく愛し、ギターと大きな蝶ネクタイがトレードマークです。
以前から高齢者の集まる施設などに訪問され、その歌声を披露されてきました。
先日、三条市介護支援事業の一環である「認知症カフェ カフェでいっぷく」に参加して頂いた際に寄って頂き、インタビューを行いました。エノケンの代表曲「私の青空」が十八番ですが、最近は違う方向にレパートリーを増やしているらしいとのこと。その辺りもお聞きしました。
しただ)浅草芸人でしたが、いつ頃三条に戻られたのでしょうか。
縁竹縄さん)2011年にUターンしてこちらに戻りました。実家の家業に入ったのですが、自分一人で何か仕事をしたかったので、独立して、今は芸能社と行政書士の2足の草鞋でやっております。
しただ)私がお会いした時からすでに高齢者の施設などで歌声を披露されて好評を博されておられましたが、このように高齢者施設で活動されるのは何か理由が?
縁竹縄さん)実は私の祖母が私が生まれた頃から寝たきりだったんですよね。戦争を生き抜いて戦後の混乱期を頑張ってこれからという時に寝たきりになってしまい………。不条理という言葉を感じました。私は祖母に何もできず。そんな体験からでしょうか。僕たちが今豊かに暮らしているのはお年寄りのおかげ。そんな気持ちですね。
しただ)今の具体的な活動を教えて頂けますか?
縁竹縄さん)「エノケン終活うためぐり」と題してお年寄りの皆さんと一緒に歌を歌っています。「歌声喫茶」のようなイメージでしょうか。まず、お年寄りが外出し、人と触れあう機会を作るのが寝たきりなどにならない大きな要因だと思うのです。そこに私が出向き、歌を歌う。皆さんと一緒に歌える歌ですね。
しただ)そういえば以前と比べてレパートリーも広がりましたね!
縁竹縄さん)そうですね!以前はエノケンを代表として昭和初期の歌が多かったのですが、最近は「赤とんぼ」などの童謡から、坂本九さん、美空ひばりさん、それから加藤登紀子さんや荒井由実さんまでレパートリーを広げて皆さんになじみがあるものにしていますね。
最近追加したレパートリーは「SMAP 世界で一つだけの花」や「春日八郎 お富さん」。
20人から30人の方々と一緒に歌います。
縁竹縄さん)「エノケン終活唄めぐり」の主な会場は地域のコミュニティセンターや集会所です。そこに私が出向いて歌いながら「終活」についてお話します。歌の合間です、終活のお話は(笑)。終活は行政書士の立場からお話をさせて頂いています。「「相続・遺言」「健康・介護」「モノの話」「葬儀・お墓」のお話などです。わかりやすいよう具体例事例をまじえてお話しています。
しただ)残された家族にとっても大事なことですよね、終活。
縁竹縄さん)そうですね。現役の方々に準備させる。でもなかなか終活難しいものがありますので、とりあえず私が有名になる。そうなると耳を傾けてくれる方もいますよね。
なのでコツコツと廻ることが大事かなと。
また先ほどもお話しましたが、外出しずらくなることが高齢者にとってよろしくない。
なんならみんなの居場所を作って週一で「地域のお茶の間」とする試みが新潟市のモデル事業として採用されています。一回だけだとそれで終わってしまいますので、週一で。
「点」ではなく、「線」として、そのうち「面」として、その人の人生を良い方向に向けてあげればというものです。社会的居場所を作るけど、その方々の人生には深入りしない。
そのようなカタチは私も試みていきたいですね。
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イベントの後、お疲れのところ、撮影/インタビューにお付き合い頂き、本当にありがとうございました。今後も縁竹縄さんの活動は追っかけていきたいと思います。そのついでに当法人施設にもいらしていただければ!
今後のご活躍をお祈り申し上げます!
t.k
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