塗り絵コンクール入賞!
下田の「介護老人保健施設いっぷく」に入所されている方が介護施設向けの専門誌「月刊デイ」の塗り絵コンクールで入賞!致しました。
ん?塗り絵?
そうですよね。高齢者医療・介護に関わる機会がないと、この塗り絵の意味がいまいち伝わらないのです。かくいう私も直接現場に携わっていないのでなんともいえないのでちょっと調べてみました。
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「塗り絵は単純な作業に見えますが、実は脳全体を活性化させる大変有効な作業です」。
「脳をリフレッシュする大人のぬりえ」(きこ書房)の著者で。杏林大学精神神経科の古賀良彦さんはそう語る。古賀さんによると、塗り絵ではまず、視覚に関係する後頭葉が働き、側頭葉に蓄積された様々な記憶を参考にしながら下絵を把握する。
どのような色を使うかなど、塗り方を決める段階では、前頭葉の前頭前野が活発化し、絵全体のバランスなどを判断するために頭頂葉も働く。実際に色を塗る時には、前頭葉の運動野が活発に働く。このような一連の動きによって脳全体が活性化する。
運動や簡単な計算など、脳の活性化に良いとされる方法は多いが、「もっとも手軽に、ストレスなく取り組める方法として、塗り絵は幅広い年代にお勧め」と古賀さん。
ただし、やりすぎは禁物で「1日30分を目安に、無理なく、毎日取り組んでほしい」と呼びかける。
古賀さんは以前、塗り絵の効果をみるため、認知症の高齢者に子ども向けの塗り絵を提供したが、「プライドを傷つけてしまったようで、取り組んでくれたのは10人中2人くらい」。それが、大人の塗り絵を使ってからは「ほとんどの人が熱心に色を塗ってくれる。隣の人の出来栄えを見て、話を弾ませる人も多い」と話す。
現在、人物画や浮世絵を多用した認知症患者向けの塗り絵づくりに取り組む古賀さんは「懐かしさや人恋しさから、お年寄りはそれらの絵にひかれるのではないか。会話のきっかけにもなる塗り絵を、福祉施設などで積極的に取り入れてほしい」と話している。
読売新聞より(発行年月日不明)
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すごいよ!塗り絵!すごいよ!そして今回入賞したのが介護老人保健施設いっぷくに入所している田中イ子さん。その塗り絵がこちらです。
そして賞状。
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作業療法士のN.Hからコメントも来ています。
介護施設向けの雑誌「月刊デイ」主催の第三回塗り絵コンクールにおいて入所中の田中イ子さんが見事入賞されました。応募総数約3500通の中から選ばれ、「目に飛び込んでくるような迫力のある作品」と言うことで「インパクト賞」を受賞されました。
リハビリの一環として一週間に一枚のペースで塗り絵を仕上げられています。美人画や仏画、風景画などを斬新な色使いで、こちらが思いもよらない作品が出来上がります。
「こういう仕事大好き」と夢中で塗っていらっしゃいます。お生まれになった時代が違っていたらデザイナーなどの職業に就かれていたかもしれません。今後も新作を期待しながら応募していきたいと思います。
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