介護老人保健施設いっぷく「焚き火を囲む会」!
先般、こんな話を施設内で聞きました。「今度老健で焚き火するんだって!」
おぉ?焚き火?私事で申し訳ないのですが、私、火を見ると興奮します。暖炉やら焚き火、火鉢、大好きです。半日見ていても飽きません。
そしてこの企画を聞いたとき、率直に「凄い!」と単純に考えました。
過去、このような試み、イベントが介護老人保健施設であったのでしょうか?
そして詳しく聞いたら、ご利用者もただ焚き火を眺めているようなイベントではなく、積極的に焚き火に参加するそうです。
ますます凄い。
自分の所属している法人ながら、このような思い切った企画を出せることに少し感動を覚えました。これは私も参加しなければ!と思ったらなんと私の休日に・・・残念。
しかし、このような介護老人保健施設で、焚き火って大丈夫なのだろうか?という一抹の不安があったことだけはぬぐいきれませんでした。だって火ですよ。
さてさてどのような、イベントになったのでしょうか。T.K
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10月28日。
前日の雨模様とはうってかわって晴天に恵まれた中、リハビリ課主催の「焚き火を囲む会」が開催されました。
今回は、数日前から御利用者と一緒に集めた落ち葉や杉の木を使用しました。葉っぱを足すタイミングや火の起こし方など御利用者に助言を頂きながら、焚き火が完成!!さすがは「昔とった杵柄」。手作りらしい昔ながらの風景を再現することができました。
火の中へは、アルミ箔に包んだサツマイモを入れたり、串に刺したマシュマロを炙ったりして、食欲の秋も同時に楽しみました。ご利用者にとってはあまり馴染みのないマシュマロには「団子くれいやー」との声も飛び交ったり・・・。
パチパチと燃える音をBGMに、熱々のサツマイモを嬉しそうに頬張ったり、自然に手を火にかざして暖をとったりする御利用者の様子をみて心温まるものを感じました。普段、療養棟では見れない御利用者の表情を拝見し、思い 出深い一日となりました。 Y.O
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私たちの施設に入居されている方々は、今、自分たちが今まで慣れ親しんだご自分の家ではない場所で生活されています。そうなると生活のリズムや習慣なども変わるはずです。またこの地域は農業を営まれていた方が多かったり、そうでなくても、秋になればご自宅の庭先で焚き火をするのは、ごく当たり前の光景だったと思います。
写真を見るだけでも職員の火の焚きつけをみて「おめーさん、そんなんじゃね~って、ちげ~って!」と自ら乗り出す様子が手に取るようにわかります。
このような施設で、ただ単に安全だけを考えたらこのような試みは出来なかったと思います。もちろん「安全」というのは最重要課題です。しかしながら十分注意しながらこのような試みをすることは、非常に意義のあることだと私は勝手に考えます。施設ご利用者がいかにその施設を利用しながら生活の「質」を向上させていくことが出来るか、それが我々職員の大きな課題であると思います。 T.K