みんなで考える、認知症 いっしょにいっぷく開催 その①
三条市家族介護支援事業である、「いっしょにいっぷく」。今回は公益社団法人 認知症の人と家族の会 新潟県支部副代表の等々力務先生を講師としてお招きしました。テーマは「みんなで考える、認知症」。
こちらが等々力先生の著書「認知症になっても心は生きている」
三条市内の民生委員の方々中心に、大勢の方々がご来場されました。会場は下田、漢学の里。諸橋徹次記念館です。
お茶お菓子完備です。甘納豆が一番人気だったとのこと!
内容が濃いお話でしたので、いくつか要点抜粋します。
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〇認知症を理解する
認知症は誰でもなる可能性がある病気。
頭を使わないから認知症になるのは間違い。
加齢により、誰でも物忘れが多くなり、記憶力も落ちてくる。
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脳の自然な老化現象であり、「認知症」とは異なる。
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●加齢による物忘れ ●認知症の記憶障害
何を食べたか思い出せない。 食べたこと自体忘れている
約束をうっかり忘れる 約束したこと自体忘れる
曜日や日付を間違える 月や季節を間違える
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〇早期診断・早期発見が大事!
〇介護家族だけでは防げない徘徊
●徘徊を見分けるポイント
・季節外れの服装をしている
・信号を無視したり、車道を歩いている
(こんな時間にこんな場所で)
・裸足や履物が左右で違っている
・きょろきょろしながら同じところを歩き続ける
・公園やバス停で長時間座り続けている。
そんな方への声掛けのポイント
・三つのない
「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」
・やさしく声をかける
(できれば一杯のお茶や水をのませる)
・名前や住所を尋ねる
などなど。
〇認知症の人への関わり方
・優しさをシャワーのように注ぐ接し方
などなど。
・昔の生活歴・職歴などにスポットを。
(一人ひとりに歩んできた人生がある)
・正しいと思ってやっていることを、頭から否定される悲しさ
・できるだけ対等に向き合う、出来ないことをさりげなくフォローする
・役割があることの喜び
(出来ないことに目を向けるのではなく)
〇認知症の人の思いを知ることの大切さ
〇地域全体で支えること
〇私たちにできること
・認知症の人や家族に対して、さりげなくサポートする。
ケアではなくサポート
(あくまで普通の人として、対等な立場で)等々。
・「三つのない」は認知症だけでなく一般の人にも有効。
・自分が認知症の人の立場であれば、どのように関わってほしいか考える。
●目を見て、穏やかにゆっくり話す。落ち着いた環境がベスト
などなど。
次回はボケます小唄/ボケない小唄、ご紹介します。
T.K
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