リハビリテーションで、障子張 人に歴史あり
介護老人保健施設いっぷくのあるお部屋の障子。
ところどころ破れておりました。
みっともないので職員が直そうとしたところ、元大工のご利用者。
「おれがやる、道具ももってきてやる」
なんてありがたい。ご厚意、すなおにお受けすることとなりました。
当日は元大工のご利用者がそのご友人のご利用者を助手として、
指示。もちろん職員もそのお手伝い。
「糊、塗れてねえな」
「お前、そんなんじゃないよ。」
「糊、もっと立てなくちゃ、そうそう。」
なかなか厳しい指示が飛びます。しかしその指示は確かにその通り、と
唸るところ多々ありです。
当法人の理事長、北澤がよくいう言葉があります。
「その人に歴史あり、だ」
老健施設を利用されている方々も当然過去には職業に就かれていたわけです。
そこに敬意を払うことはもちろん大切なのですが、このようにご利用者の
颯爽としたお姿をみると、実感がわきます。
このお方は昔、どのような家を造られていたのだろうか。
現場ではどんな動きをされていたのだろうか。
大工さんならではの現場で喧嘩なんかもあったのだろうか。
一仕事終えた後のお酒の風景はどんなだっただろうか。
人に歴史、あり です。
t.k
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