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2008年5月21日 (水)

移動販売の八百屋さん

 水曜日の午前10時、ケアハウス1階には誰が集合をかけたわけでもないのにご利用者の方々が集まってきます。その目的は…八百屋さん。毎週水曜日の午前中に燕市の移動八百屋さんが、三条市場から仕入れている新鮮な商品をもって移動販売に来てくれるのです。

 写真を見てもらってわかるように、普段何もないケアハウス1階も、即席八百屋さんへと様変わり。開店直後に撮った写真ですが、既にこの賑わい。

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                                                                 この八百屋さん、ご夫婦で移動販売を専門にご商売をされています。施設での販売は当施設だけで、普段は一般家庭への販売はもちろん、老人会の時のお菓子や飲み物まで移動販売されているそうです。ときには、田上町や新発田市の月岡温泉周辺まで行かれるとのこと。

 「いっぷくで販売を始めた頃は、ご利用者は\500くらいのお買物とお話を聞いていたので、そのようにお釣りを用意してきたが、全然お釣りが足りずに、両替に走らされたよ。」と旦那さん。「夏は涼しく、冬は暖かい場所で販売させてもらっているので、本当にありがたい。」と奥さん。最近では、いっぷく食堂へお食事に来られた方も、足を止めて下さるようです。

 “なぜ、八百屋を始めたのですか?”と質問すると、こんな話を聞かせて下さいました。「旦那はもともと紙会社で勤めていたけど、両方(旦那さんと奥さん)の両親が同時期に倒れたんだよ。それで、私(奥さん)は仕事を退職せざるを得ない状況になったの。昔は、今と違い介護なんて言葉も知らない時代だったから大変だったの。私が仕事を辞めたとはいえ、お互いの両親の面倒を見ることができなくなって、結局、旦那も退職することになってね。いざ、勤めようかっていった時は、お互いに年齢も年齢だし、パソコンなんて扱えない。それから、八百屋を始めたんだよ。」

 いつも笑顔でご利用者と楽しそうにお話をしている八百屋さん。一番の楽しみは、お客さんとの会話だそうです。今では、いつも買物に来るご利用者の姿が見えないと、心配して職員に尋ねてきて下さいます。ご利用者の方々も、八百屋さんとの会話を楽しみながら、買物をしていらっしゃいます。

                                                                  皆さんもお時間のある時は、少し覗いてみて下さい。縁日の屋台!?と勘違いしてしまいそうなくらい、賑やかですよ。

M.K

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