しただの散歩落書帳 その5 赤い秋
しただのあちこちを散歩していると、季節の移り変わりが、色と空気のにおいと風の肌触りで教えられます。
山々は紅葉の錦を着飾る前に、一瞬ですが最後の緑に映え、移ろう季節を送ってくれます。そしていよいよ真っ赤な季節がやってきます。
道ばたにはひっそりと、ほおずきが赤い袋をふくらませ、子供の頃の甘い記憶を呼び起こしてくれます。
また、南蛮も自分こそが秋の赤の代表よと言って、誇ら しげに胸を張ります。
たしか、お経の一説に、
青色青光 (青い色から青い光が)
赤色赤光 (赤い色から赤い光が)
白色白光 (白い色から白い光が) 黄色黄光 (黄色い色から黄色い光)
いろんな色に囲まれながら、私自身がこの風景の中で、ちっぽけでいいから光っていたいなあと思いました。
北澤幹男
奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋はかなしき (誰の句か、忘れました)
葉の色づきに欠かせないのが「太陽光・温度差・湿度」・・・光合成が行われ昼夜の寒暖の差があって適度な湿度が見事な色彩を演出します。
人の生きて来た時間の流れが・・感じられます。
きっと、「しただ」を利用しておられるお年寄りも
こんな景色を見ながら、自分の生きてきた色の変化を感じていられるような気がします。
投稿: M.K | 2006年9月12日 (火) 16:53