新入職員研修のようす⑥~リスクマネジメント、スタンダードプリコーションについて~
研修3日目の2コマ目は、かもしか病院の南澤看護師長によるリスクマネジメントとスタンダードプリコーション(標準予防策)についての講義でした。
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Ⅰリスクマネジメント
◎リスクマネジメントとは
リスク(事故やトラブルの危険性)を事前に予測し対策を立て、事故やトラブルの発生を予防することです。医療安全の推進には、ヒヤリハット、インシデントレポートが活用されています。
◎ヒヤリハットとは
ある行為が実際には実施されなかったが、仮に実施していたら患者に被害が発生し
たと予測される場合のこと。その法則をハインリッヒの法則といいます。(1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件の事故寸前の案件が存在するというもの。)
◎インシデントレポートとは
ヒヤリハットやインシデント(ある行為が実際に実施されたが、結果的に患者に被害が無かった場合のこと)に関する報告書のこと。
◎大切なこと
・経験の浅い職員でも分かりやすく、実行できるような方法を考えるなど、事故を起こしにくくするシステムを職場全体で考え作る。
・同じことが起こらないよう実行の手順や方法を職員へ周知する。
医療や介護の現場で実際に仕事をすることはほぼないですが、日頃の業務や日常生活で
「ひやり」「ハッと」したことに対して、「事故にならなくて、ああよかった」と思うのではなく、大事故につながる前に周りの人と情報を共有することが大切だと思いました。
Ⅱスタンダードプリコーション
◎スタンダードプリコーションとは
患者や医療従事者すべての人に対して行う標準予防策のこと。
血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、傷のある肌・粘膜をすべて感染の可能性のある
ものとみなして対応すること。
◎感染と感染症
感染・・・自然界の微生物がヒトの体内に侵入して増殖する状態
感染症・・・抵抗力が弱くなったことにより炎症を起こしたり、熱が出たり、感染部位
が痛んだり化膿したことにより実際に病衣気を起こした状態。
◎感染予防のために
・手洗い
・手指消毒
・手袋、マスクなどの装着
・安全装置のある医療器具の使用(針さし事故の防止)
◎正しい手洗い方法
1石鹸をよく泡立て、指の1本1本をねじり洗い、指の股もよく洗う
2爪も忘れない。手のひらでこする
3最後に忘れがちな手首を洗う
4水でよく洗い、水気をよくとる
5できれば最後にアルコール消毒を
◎マスクを着脱する際の注意点
・マスクを取り出す前に手指消毒をする
・箱のふたを必ず閉める
・マスクに触らない、外したら再装着しない
・外すときは紐をもつ
・使用後は感染ごみに捨てる
わたしは1年に1回は風邪をひいてしまうので、自分が感染しない・他人に感染させないためにも正しい手洗い方法を実践したりマスクの使用方法に注意して、今年は風邪をひかないようにしたいと思いました。
M.O
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