農林水産省が指定した、「日本の棚田百選」。この三条市下田地域にもあるんです。
推薦理由が「国土保全:急傾斜のため、放棄されれば土砂災害が下流農地や人家に及ぼす影響は甚大である。棚田の保水機能はそれらを防止する役割を果 たしている。」
景観:棚田の風景は美しく、他の村内の景観とともに「水と緑と文化の里 活き活き下田村」のイメージに大きく貢献している。
少し前の資料ですので、表記が下田村になっていますが、景観の美しさは変わっていません。
「北五百川の棚田」と呼ばれています。6/12、梅雨に入る前に取材に行ってきました。場所は・・・「いい湯らてい」から車で5分ほど、駒出川上流に向かって左岸を走り、左折するのですが、特に目印はありません(笑)。この時期農作業をされている方がいらっしゃるので気軽に声をかけて、道を聞いてみましょう(すみません、文字面でこの道を説明するのは無理です)。
今日お伺いしたのは、佐野誠五さんのお宅です。 ここの棚田は1.5haあるそうですが、佐野さんはその半分の75aを所有・管理されています。
またこの近辺の棚田は一部、一般の方にオーナー制度という形で貸し出しをしており、15kgのお米を1万円で購入することによりその権利が発生します。オーナーになると、田植えや稲刈りなどのイベントに参加できるというわけです。
食の安全というものが見直されている今、自分が多少なりとも関わったお米というのは、愛着がわくと思いす。
佐野さんにいろろお話をお伺いしました。
作られている品種は?
佐野さん:こしひかりですね。
素晴らしい棚田ですね、何代ほど続いているのですか?
佐野さん:いやーわからないんですよ。お寺が火事で焼けているので台帳もなくなっちゃって。何代続いているか、正直わからんですね。
今、わたしたちがいるこの東屋ですが、これは?
佐野さん:私が工務店にお願いして作っていただきました。
ということは、この東屋は佐野さんの私有地なんですよね?
佐野さん:まぁそうですけど、皆さんに来ていただいて、景色やら楽しんで頂いていますよ。
そうなんです。棚田の脇の道を登ったところに、東屋があり、そこからの景色は絶品です。
ここの東屋はどなたでも使って良いんですか?
佐野さん:ええ。T.Kさんも知っている○○ちゃん、来ましたよ、あれ彼氏かな?
あ、それ絶対彼氏ですよ、だって私が紹介したんだもん。なんだ三条来るんだったら連絡よこせって~(以下二人で共通の知人の話で棚田の話は関係なく盛り上がる・・・・・)
佐野さん:季節によっては片栗の花が一面に咲いてそれは綺麗なもんですよ。 もう格好のデートコースですね。そういえばあぜ道にひめさゆりの花も咲いてましたね。
佐野さん:あ~、もう時期は終っちゃっていますけどね。もう少し早い時期ならこの景色と相まって、いい感じでしたよ。
この東屋は開放していますし、皆さんぜひいらしてくださいね。
佐野さんのご好意ですが、あくまでこの棚田と東屋は私有地です。ごみの投げ捨てなんて論外です。皆さんマナーを守って、日本の原風景を楽しまれてはいかがでしょうか?
T.K
追記:すっかり忘れていた、佐野さんとの会話を追記します。
こちらの棚田の水はどちらから引っ張っているのですか?
佐野さん:これがですね、ここから1.5k先の上流からなんですが、湧き水なんですよ。粟が岳の雪解け水が地下に浸透し、それが長い時を経てろ過されて湧き出るんですよ。だからこのあたりの棚田は、そのまま飲める水を使って米を作っているんですよね。
こんな大事なお話を忘れておりました。追記という形で申し訳ありません。佐野さん、ごめんなさい。