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2018年12月19日 (水)

職員へインタビュー!第二弾~理学療法士編~その2

職員へインタビュー!第二弾~理学療法士編~その1の続きです。


-----脇本さんの主観で構いませんので、かもしか病院のリハビリテーションの雰囲気や印象について教えてください。

かもしか病院は療養型の病院なので急性期や回復期の病院ほど「いかに歩行獲得のために歩行訓練ができるか」ではなく「現在の身体機能が維持できるように」リハビリを行っています。

そのためリハビリテーション室も職員のいるリハビリ課も和気あいあいとしています。

長期入院でずっと同じ部屋にいても気持ちが滅入ってしまうので、気分転換のリハビリテーション室に来てもらって…生活の一部、生きがいのように思ってもらえたらいいですね。

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-----ご利用者はリハビリテーションを楽しみにしていらっしゃる?

「リハビリするの待ってたよ」というご利用者も多いです。

お部屋にいるとつまらない。誰かに連れられないと外に出られないんです。

そのようなご利用者に楽しんでもらえるように、リハビリテーション室の外にお花やミニトマトを植えているんですよ。

ご利用者のみなさんには「実が大きくなった、赤くなった」と言って楽しんでいただいています。

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-----ご利用者とはどんな会話をしながらリハビリテーションを行っていますか。

「痛いところはないですか?」「調子はいかがですか?」など声をかけて。

成長していくお花やミニトマトを眺めたり、お話をしたり外に出たりすると、不思議と「痛みが和らいだ」というお話も聞きます。

肩の痛みといっても慢性的なもの、心因性のものもあるので、気持ちが和らぐと痛みも取れてしまったりするんですよ。

またリハビリテーションをする際には命令口調で「〇〇してください」ではなく、「〇〇やってみましょう」「一緒にやってみましょう」と誘い出すような話し方を心がけています。

 

-----かもしか病院に来て間もないということですが、働きやすいですか。

以前の勤務先では、事務効率を上げるシステムが導入されているにもかかわらず、19時、20時くらいまで残業していました。

保育園の子どもがいるのですが、保育園のお迎えや家の仕事、子どもの面倒を家の人にお願いすることが多かったんです。

しかし子どものことを考えてこれからは急性期の病院と比べて比較的ゆったりできる療養型のかもしか病院で働いてみたいと。

かもしか病院は以前の勤務先よりは残業がはるかに少なくなりましたので、子どものお迎えも行けるし、家のことにも時間を充てることができるようになりました。

 

<インタビューを終えて>

長期療養による身体の拘縮で心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らす、褥瘡が発生しないようにという観点で看護師や介護士以外にも理学療法士が大きく関わっていることが分かりました。

「高齢者だから動けないのは仕方がない」と思いがちかもしれないけれど、リハビリテーションという分野からもそれらの病気や症状の防止に最善を尽くすことが大切なのだと思いました。

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脇本さん、ありがとうございました!


写真:木村 記事:小澤


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