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2006年11月 2日 (木)

しただ伝承コンサート開催

10月27、28と新潟福祉芸塾座が主催する「越後瞽女唄、子守唄しただ伝承コンサート」が開催されました。そもそも「新潟福祉芸塾座」とはどのような団体なのでしょうか?この団体は病院。福祉施設、地域の方々へゲストと共に価値ある芸能を提供する慰問集団です。今回旗揚げ公演ということで特別養護老人ホームいっぷくで2回、漢学の里諸橋轍次記念館で1回公演を行って頂きました。

3回の公演全て2部構成となり、1部では越後瞽女唄伝承ということで「最後の瞽女」といわれた故小林ハル氏最後の内弟子、萱森直子さんが瞽女唄「巡礼おつる」の一部を披露して頂きました。Photo_92

施設ご利用者の中には昔を思い出し、「自分も瞽女さんが来たときには、お米やお金を渡したものだ、昔を思い出して涙が出てきた」という方もいらっしゃいました。

萱森さんは「唄の中には私もわからない言葉がありますが、そこは聞き流して思い思いに聞いてください。ハルさんもわからない言葉もありましたよ」とハルさんのエピソードを交えてお話されました。

Photo_93 2部では山口巌さんを中心に芸塾座のメンバーで子守唄を披露され、その中でも今回の目玉とも言うべきものでしょうか、下田森町地区で採譜された「守っ子」という唄を披露されました。この唄は現在の下田森町ではほとんど聞かれなくなってしまった唄ですが、山口さんが現代に生き生きと蘇らせてくれました。

また他のメンバーによる尺八や唄で聴衆を魅了して頂きました。

Photo_96 Photo_97

一般の聴衆の方には昔を思い出されたのか、それとも何か去来するものがあったのか、目頭を押さえていらっしゃるかたもおりました。Photo_98

まさに芸術の秋とも言うべき2日間でした。萱森さん、そして新潟福祉芸塾座の方々本当にありがとうございました。

T.K

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