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2006年11月27日 (月)

白衣はないの? 3

長々と続きましたこのお話、今回が最後です。

今回は制服について考えていきたいと思います。
制服とは様々な考え方がありますが、一般的に様々な格好の人々から特定の集団を識別するための道具です。
現在の社会にあっては、学校、会社への帰属意識の高揚などが考えられます。
都市部でよく見られるのですが、大企業の方ほど、会社のバッジをつけたまま電車に乗るなんて事が傾向としてありました(けっしてこれ、ひがみじゃないですよ~、あれ?やっかみかな?)。

日本で制服の起源といわれるものは、603年に聖徳太子が冠位十二階により、冠の色を分けることによって位の序列を行ったものが最初と言われています。
これも白衣と同じく権威付けの一種だと思います。

また非常時においては味方と敵を区別する、いわゆる軍服ですよね、そんなイメージが私たちの法人では制服にはついてまわります。

今までの医療・福祉などの現場ではやはり「看る」側と「受ける」側の区別がありました。
しかし私たちは看る・受ける側という概念を少しずつ取り払いたいと考えています。
すなわち、医療で言えば、患者の「病気」を看るというものが医学の教えでしたが現在は「病気を抱えた患者」を看るという視点も出始めています。
つまり患部だけを看るのだけではなく、その方全体を看るということです。
病気に対して、いわゆる患者と医療者が一緒に対応(対抗)することが大事です。
病気を区別することは正しいことですが、患者をその病気で差別することは
許されないことです。

わかりやすくすると「看る」側と「受ける」側が同じ立場にあるということです。
同じ立場であれば、そこに制服という概念は生まれないのではないでしょうか?

長くなりましたがこのような考えから私たちのグループには制服は必要ないだろうと
いう思いをもっております。
下田の山間部から全国にこのような考えが波及していけば「いいなぁ」という想いが
あります。   T.K

02 (人と人がよりそっている、あたたかく、やさしい雰囲気をイラストを用いてデザインしました。わたしども、法人の基本的な理念を表現しています。法人パンフレットの表紙に使わせて頂いています。)

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コメント

御社で働かせて頂いている職員を家族に持っています。
家族がいつも素晴らしい職場で、働かせて頂ける事を光栄に思っています。こちらのブログや家族からもいい職場であると嬉しく思っています。
ただ1つお願いがあります。その家族の者がいつも課題らしきものを持ってきて家で何やら書き物やパソコンで入力したり、それを夜遅くまでしているのです。入力がおぼつかないからと言ってはいますが睡眠時間を削ってまで家でするような負担を、どうか緩和していただければと思います。勿論、そういう書類の記入は大切なことだと思いますしそれをなくしてと申している訳ではないのです。ただそれが書き直しの指示があったりするみたいで(詳しくは分からないのですが)何度も直したり、間に合わずたまにですが休日まで提出に行くようなこともあるようです。このままでは続くか心配です。休みも書類の記入をしているようなのに有休も取れないようで、家族だからというのもありこんなことを書くのは恐縮ですがその者の健康が心配な次第です。どうか今一度システムを見直し、出来るだけ仕事を家に持ち込まないようにしてやって欲しいと思います。
何卒御勘案の程お願いします。

この度は貴重なご意見をいただき、大変に有難うございました。
また、ご家族の皆様には、多大なご心配をおかけしているという
ご指摘をいただき、大変に申し訳なく存じます。
早急に職場の体制を点検し、職員が健康に、安心して働けるように
配慮していこうと思います。私供が見逃してしまいがちな、
ご自宅での職員の様子をお知らせいただき、本当に参考になりました。

これからも宜しくお願いいたします。また、何かございましたら、遠慮無く
コメントをいただければ幸いです。

社会福祉法人しただ
医療法人社団しただ
理事長 北澤 幹男

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